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日本サンドブラスト工芸協会設立趣旨

本協会の目的は、サンドブラストを工芸として広く認めてもらう、ひいては新しい工芸としてのサンドブラストを確立させる、ということです。これが第一の目的であり、また最大の目標になります。

一部のガラス工芸に関わる方を除いて、“サンドブラストによる作品”がどのようなものであるか、どれだけの人が知っているでしょうか? また、サンドブラストを知っていたとしても、ガラス工芸として認識している人はおそらく少数でしょう。

残念ながら、これが現状ではないでしょうか。私たちは、この現状を打破するため、そしてサンドブラストという新しい工芸を確立するため、この協会を立ち上げました。

もう一つ、大きな目的としてサンドブラスト作家の交流、および技術向上があります。サンドブラストが時に工芸として否定される理由の一つに、技術の問題があります。サンドブラストとはどういった技法なのか、またどのような可能性があるのか、ということがまだ一般的には確立していないことが原因でしょう。

私たちは、技術の向上に必要なのはサンドブラスト作家間の交流、および個々の作家の修行という二点が必要だと考えています。

サンドブラスト硝子彫刻の認知度が低い理由に、サンドブラスト作品のみを扱った展示会、またはイベントがほとんどない、ということが挙げられます。他の工芸品では、デパートでの常設、または各団体によるイベントなど、作品発表、また販売の場が確立しており、常にその工芸品を見たり、買い求めたりすることが可能です。言い換えれば、作品発表、また販売の場、またそれらにまつわる宣伝などを通じて、工芸は人々認知されている、という側面があるということでしょう。

本協会では、サンドブラスト彫刻作品を全国から集めた、全国規模の展示会を開催することを企画しています。東京を起点に、北海道から九州へ展示会を何か所も移動させ、同時に一定の集客率を確保できるよう宣伝していきます。

このような展示会を毎年開催し、また少しずつ規模を拡大していけば、必ず工芸としての
サンドブラストは認知されていくでしょう。

このような展示会の開催は、第一の目標のみならず、第二の目的である作家間の交流にも
つながっていきます。各地で開催することにより、地域を越えた作家同士の交流が可能になります。これにより、技術面はもちろんのこと、教室や工房経営、集客、宣伝方法、如何に教えるか、など様々な面で情報交換ができるようになるでしょう。

同時に、協会の技術水準が上がれば、自然とこの展示会がサンドブラスト作家の目標になります。他の工芸を考えてみてください。必ず、登竜門的な展示会なり、イベントがあるはずです。この全国規模の展示会が、将来、サンドブラスト作家の目標になれば、作家間においても、“サンドブラストとはどのような技法か”という点も明確になるでしょう。

では、技術を確立していくためには、さらに何が必要でしょうか? “修行”です。“修行”とは、もちろん数多くの作品、商品を作ること。これが工芸の技術向上には必要不可欠です。つまりは“修行の場”を作ることが必要になります。本協会では、販売を目的としたイベント(例えば東京ドームのテーブルウェアなどのイベントに、10坪、20坪(66?)のスペースで参加する、など)への参加、もしくは開催を考えています。

確かに、販売を前提としなくても個人で作品を多数作り、技を磨くことは可能でしょう。ただ、現実問題として、やはり困難です。また、個人で販売の場を探すのも非常に難しいのが現状です。そこで、本協会では、協会費によって東京ドームなどで開催される大規模なイベントに参加したり、定期的に販売を目的とした展示会を開催し、協会員の作家の方に出品していただくことで協会全体の技術力を向上させていきたいと考えています。もちろん、それらで得られた利益は協会員に分配し、残りを協会の運営資金としていきます。この資金により、先に述べました全国規模の展示会が可能になります。

確かに、このような販売を目的とした展示会、イベントの目的の一つは、資金を得ることです。ただ、それは単に目的の一つであり、主たる目的はやはり先ほど述べました修行の場を提供することです。同時に、このようなイベントを開催していくことにより、協会員の技術力が上がるのみならず、当然、作家間の交流、工芸としてのサンドブラストのアピールなどにもつながるでしょう。さらに、“個人”ではなく“協会”というで活動することにより、個人では不可能な規模でのイベントが可能です。

先ほども例に出しましたが、もし東京ドームのテーブルウェアにサンドブラストの作品を20坪のスペースで展示できたとしたら、宣伝、販売、技術交流など様々な面においてどのような効果をもたらすか。想像に難くありません。

日本では、“伝統”は重んじますが、“新興”の工芸に対して援助する制度は、皆無に等しいといえます。陶芸など、他の工芸に対しては国が援助していますので、すでに産業化し、そのため修行の場も、技術交流の場も用意されています。

しかし、サンドブラストには、まだそれがありません。本協会の目的は、工芸の確立と発展に必要なこれらの場を、協会の皆さんと創っていくことにあります。

このような活動は新しい工芸を、ひいては新しい文化を興すと言えるのではないでしょうか? また“修行の場”、つまりイベントによる販売活動を続けていくことは、将来的には新しい産業を興すことにもつながっていくでしょう。

以上のことは、個人の力では不可能なことです。しかし、サンドブラスト作家による協会、数の力があれば決して不可能なことではありません。さらに、協会員の協力があれば、サンドブラスト確立のための、よりよい道を築いていけると確信しています。皆様の参加をお待ちしています。

日本サンドブラスト工芸協会 会長 渡部優
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